保健指導力をみがくコーチング上達講座 その4
閑話休題 特定保健指導の研修について/佐藤利光
最近、健診機関の人たちと話をする機会が多くあり、私はそのたびに特定保健指導の実践者のための研修がそれぞれの地元でどの程度行われているか確かめることにしています。厚生労働省は、都道府県に保険者協議会を設置しそこで保健指導に従事する保健師・管理栄養士の研修をすると計画していましたが、私が聞く限りでは今のところこの種の研修会はあまり開催されていないようです。東京都の場合も、保険者協議会の今年度中の研修計画はないということですし、来年度についてもはっきりした方針はありません。
結核予防会では、国に先駆けて17年度から「健康支援者養成研修会」を実施しており、すでに5回を数えました。厚生労働省が先日、特定保健指導実践者のための研修の見本として示したカリキュラムを、内容も時間も大きく上回るものとなっています。当初は結核予防会全国支部の保健師だけに対象を絞っていましたが、現在は門戸を広げ企業の方にも参加をいただいています。「認定証」も発行する研修ですのでご興味のある方は結核予防会のホームページをご覧下さい。
保健指導にコーチングが必要な理由
さて、私は以前から仕事仲間の看護師長とコーチングに関わっていましたが、特定保健指導の問題が出たときに、コーチングがあってこそ保健指導が生きてくると話し合ったものです。上述の「健康支援者養成研修会」を始めるときに、コーチングの講義を試しに一コマ入れて見ると、果たして、参加者から、コーチングだけの独立した研修を作ってほしい、という意見が寄せられました。それが1つのきっかけとなって「保健指導力をみがくコーチング上達講座」を立ち上げました。コーチングは行動変容を目的とするコミュニケーションのスキルであり、保健指導は生活習慣を変えることなしに成果は得られません。生活習慣は何十年とかけて身に付いたものですから、簡単にはあらためられるものではありませんが、3日続けば1週間、1週間続けば1ヶ月、そして3ヶ月・・・というように適切なサポートがあれば、今度はそれが新たな習慣として定着します。保健指導者は、そういう受診者のサポーターであるのです。“指導者”という呼称は何となく上からの目線の印象がありますが、指導の場面で心がけたいことは、マラソンの伴走者の立場のようなものだということです。
厚生労働省の「保健指導プログラム」では、保健指導にあたっては、“必要な資質を身に付けるために行動科学について勉強しなさい”ということが書かれています。ひとくちに行動科学と言っても心理学・社会学など幅広いものです。どう学ぶかは各自に任されているのですが、これらの専門書を読んで保健指導の個別面談にすぐに活かせるほど簡単なものではありませんね。
「保健指導力をみがくコーチング上達講座」は、こういった学問的探求ではなく、あなたの明日の個別面談からすぐに活用できるコミュニケーションのスキルとして、コーチングを学びます。積極的支援である保健指導の個別面談は、半年の長期にわたって行われます。毎月1回30分の面接で、対象者の行動変容が導けるかどうかが、保健指導の成果のもととなります。同じ志を持った保健指導に従事する仲間たちと、2日間丸々コーチング漬けで、一歩抜きんでた保健指導者になるための第一歩を踏み出しましょう
保健指導力をみがくコーチング上達講座のお知らせ
第6回(12月21日~22日)を開催します。
以降は年が明けて
第7回 1月11日~12日
第8回 2月15日~16日
第9回 3月21日~22日 (すべて金曜日~土曜日)
【募集人数】20名
【費用】42,000円
【場所】結核研究所
【交通】西武池袋線清瀬駅徒歩10分
【住所】東京都清瀬市松山3-1-24
【詳細】結核予防会ホームページhttp://www.jatahq.org
【講師】佐藤利光(プロフィールをご覧ください)
【お問合せ】結核予防会03-3292-9287
