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個別面談の回数と効果

メールよりも電話、でも面談の方がずっと効果的/佐藤利光

来年の特定保健指導に向けて、今、健診事業者は料金体系をどのように設定するか検討を重ねているところだと思います。積極的支援の6ヶ月は、面談やメール、電話を使うのですが、それにはいくつかのバリエーションがあるでしょう。A・B・Cコースだったり、シルバー・ゴールド・プラチナコースだったり、松・竹・梅コースかも知れませんね。違いは保健師・管理栄養士の関わり方にあり、それはすなわち個別面談の回数ということになります。個別面談が多ければ費用もかかるのです。利用者にしてみれば安い費用で大きな効果を期待するのでしょうが、保健師のほうは、成果を出すにはより濃厚な関わり方をしなければならないと考えます。メタボに関する保健指導のエビデンスはまだありません。これから蓄積されるものです。5年後の評価のときにどう出るか、ということでしょう。

ビミョーに似ている? メタボの指導と結核の服薬指導?

結核は患者に対する指導が大変重要で、保健所の結核担当者はこの勉強を積んでいます。結核研究所のことを以前書きましたがここでの研修には全国各地から保健師さんが参加します。特定保健指導に当たる方は、一度結核担当の保健師に話を聞いてみたらどうかと思います。何かヒントが得られるのではないでしょうか。

結核対策の視点で言うと、結核の治癒までには6ヶ月の服薬が必要ですが、治療完了率を上げるには看護師による積極的な介入が効果的だという研究結果があります。結核は薬を飲み始めて2週間ほどで症状が治まり、平常と変わらなくなります。ここで薬を止めてしまうと再び発症し、これを繰り返すうちに多剤耐性結核になることがあるので、症状が治まっても半年はしっかり薬を飲まなければなりません。看護師や保健師はここで患者を脱落させないために指導をするのですが、介入の程度によっては治療完了率に大きな差が出るというのです。ある文献(保健師・看護師の結核展望89号119頁で紹介)によると、標準群と介入群では39.3%と61.5%もの違いがあったと報告されています。

メタボの6ヶ月間の保健指導と結核患者の6ヶ月の服薬指導を同列に論じることはできないかも知れませんが、「自己価値と自己尊重の感情を重視するように、効果的な対応とコミュニケーション技量をもつ看護師が指導し、健康志向行動の促進を強調するという包括的支援体系」(記事原文)が提供されれば確かに成果が出るのだ、という結核対策の例は、メタボにとっても、大変示唆に富んでいると思います。

保健指導力をみがくコーチング上達講座のお知らせ

第6回(12月21日~22日)を開催します。(まだ席がありますがお早めにどうぞ)

以降は年が明けて
第7回 1月11日~12日
第8回 2月15日~16日
第9回 3月21日~22日 (すべて金曜日~土曜日)

【募集人数】20名
【費用】42,000円
【場所】結核研究所
【交通】西武池袋線清瀬駅徒歩10分
【住所】東京都清瀬市松山3-1-24
【詳細】結核予防会ホームページhttp://www.jatahq.org
【講師】佐藤利光(プロフィールをご覧ください)
【お問合せ】結核予防会03-3292-9287