今年度の講座もあと2回
行動変容とひとくちに言っても
厚労省の標準的な健診・保健指導プログラムの第3編保健指導では、必要とされる保健指導技術として「カウンセリング技術、アセスメント技術、コーチング技術、ティーチング技術、自己効力感を高める技術、グループワークを高める技術など」をあげています。また、「指導方法は行動科学、看護学、栄養学、運動科学、教育学等の研究成果によっても変化する」ので保健指導プログラムは「常に関連する学問の研究成果を確認しつつ改訂していく」と書かれています。
これは、保健指導者に求められる資質として、生活習慣病の医学的知識を前提として、保健指導プログラムを効果的に動かすためには、これまで以上に多くのスキル・知識が必要なのだということを意味します。看護や栄養は専門分野でしょうが、カウンセリングからコーチング、行動科学から教育学と大変広い守備範囲を要求され大忙しです。行動科学を勉強しなさいとひと言で言われても、心理学や社会学もその範疇でしょうから、いったいどこから手をつければいいのだろうと途方にくれるかも知れません。ですから、厚労省は特定保健指導をする保健師・管理栄養士のために、「リーダー育成プログラム」「実践者育成研修プログラム」を作りました。ちなみに実践者育成のほうは基礎編、計画・評価編、技術編で合計900分、20単位を網羅していれば、主催した機関が修了証を発行できるようになっています。
ここで1つやっかいなのは、この研修の講師は医師・保健師・管理栄養士でなくてはならないという決め事です。この三職種でないと正規の単位数に換算されません。国立保健医療科学院の研修を受けた者が企画した実践者研修で、技術編の中で「行動変容に関する理論」を単位に盛り込んだとき、これを教える人間が三職種でないと単位に換算してはいけないのです。
例えば、行動変容を導くスキルとしてコーチングを学習してもらおうとした場合、教えるのは医師か保健師か管理栄養士でないとならない。心理学の大学教授も、臨床心理士も、プロコーチも駄目です。もちろん単位に換算されなくとも時間割に組み込むことは自由ですから、そういう場合は900分以外の“おまけ”として扱われます。
コーチングを扱える人を三職種の中から探そうとすると非常に限られるのではないでしょうか。保健指導者のスキルアップになるのなら、どういう資格者でもいいのではないかと思うのですが・・・(佐藤利光)
第7回講座盛況のうちに終わりました
第7回講座を先週11日・12日と開催いたしました。北は宮城県、南は長崎県から保健指導者の方々で満席となりました。研修後のアンケートから感想を一部ご紹介いたします。
■今まで、どのように保健指導すればよいか、に頭が向いていたが、面接することが最終目標ではないことを改めて考えさせられた
■少人数で質問もしやすくアットホームな良い環境だった
■人の心を動かすことはやはり大変で、エネルギー、知識のいるものだとつくづく感じた
■ロールプレイはドキドキしたが、クライアントの気持ち・受け取り方が少し判った
■講義だけでなくロールプレイやテストがあり、自分がやらないと研修が進まないので必死だった
■何よりも、保健指導に対するモチベーションが上がった
保健指導力をみがくコーチング上達講座のお知らせ
第8回 2月15日~16日残席少しあり
第9回 3月21日~22日残席あり (すべて金曜日~土曜日)
【募集人数】20名
【費用】42,000円
【場所】結核研究所
【交通】西武池袋線清瀬駅徒歩10分
【住所】東京都清瀬市松山3-1-24
【詳細】結核予防会ホームページhttp://www.jatahq.org
【講師】佐藤利光(プロフィールをご覧ください)
【お問合せ】結核予防会03-3292-9287
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